第二回研修会解剖学【骨格編】が4月6日に開催されました。

今回の開催場所も、前回の“内臓編”と同様、障害者支援交流センターあいほうぷ吹田。

(あいほうぷさん、改めて素晴らしい会場をお貸しいただき、誠にありがとうございました!)

そして講師は、前回の“内臓編”で強烈な印象を残したあの男——谷口昌宏氏、再び登場でございます。

前回はお子様連れが多く、まるで理科の実験教室のようなにぎやかさでしたが…
今回は偶然にもお子様ゼロ!代わりに他事業所からのご参加者が多く、大人の学び舎モードに様変わり。

“骨格編”ということで、会場には人体模型がズラリ。
ガイコツや普段見ない様な光景とともに、10:00きっかりに先生のトークがスタート!

まずは先生の自己紹介と“日本で唯一?、子ども向けに解剖学を教える男”という肩書き(すごい)
そして、今話題の大阪万博の診療所トークで場を温めていきます。。

動脈静脈”から広がる世界


最初のテーマは、血の流れ。動脈、静脈、頚動脈、酸素の巡り。
「なぜ血は噴き出すのか?」「なぜ止まるのか?」という素朴な疑問に、模型を使いながら明快に答えていく先生。

途中、「科捜研の女」なんていう興味をくすぐるワードをブッ込んでくるあたり、さすが“惹きつける”プロ。

擬音の魔術師、昌宏先生。

そしてここからが真骨頂。

「サッ!」「チッ!」「ピュー!」「タラタラ…」「グッ、ギュッ、ポンッ、ビョッ!」


もはやオノマトペのカーニバル。

擬音語をふんだんに使ったトークは、「臨場感」「感情」「テンポ」をグッ〜ッと生み出すんですよ。そして聞き手の脳内を活性化させます。

心の中で私は思いました。“昌宏、やっぱアンタ、只者じゃないわ…”

皆さん。血管が破れるのと詰まるのと全然違いますよね?
けど全部脳卒中って呼ばれるんですよ。
脳内出血、脳表面出血、蜘蛛膜出血
ようは総称名称だって事なんです。

※ここで一つ、現地にいると9割意味が分からないほどに高レベルなトークがあったので、後から改めて音声を聞き直したので説明します。

「中(ちゅう)」って言葉、実はいろんなところで使われてるでしょ?って話になりした。

例えば
中毒:毒にあたる → 食中毒とか、薬物中毒とか。
熱中症:熱にあたる → 倒れてしまう。
湯あたり(湯渡り):温泉に入りすぎて具合が悪くなる。

こういう風に「〇〇にあたる」とか「入りすぎる・浴びすぎる」で倒れる状態を「中(ちゅう)」って表現してるんです。

温泉の話:温泉で「湯治(とうじ)」をしていると、ずっと入ってるせいで「湯あたり(温泉中毒)」みたいになって倒れることがある。
岩風呂とか黒いお湯の温泉に行くと「湯あたり注意」って書いてある。
湯の中に注意って意味で、「湯の中はツルツル滑って危ない」ってことも書いてある。
(でも心の中で)“それって湯あたりの「当たり」やろ?”とか思ってしまうけど、それを口に出すと変なおっちゃんに思われる(笑)っていう、ちょっとユーモアを交えた話をされていたんですが

私の表情これ。

それでまた中風(ちゅうぶう)の話に戻る
昔の人は「脳卒中」のことを「中風(ちゅうぶう)」って呼んでた。
デイサービスとかでおじいちゃんたちが「あの人は中風やで」「右の中風やな」「ああ、あの人は左や」とか話してるのを聞く。
本当は「脳出血」なのか「脳梗塞」なのかで全然違うのに、全部まとめて「中風」って呼んじゃってた。

で「なぜ中風になるか?」という話をされました。

「中風(ちゅうぶう)」= 脳卒中や脳梗塞、またはそれに似た症状(麻痺や意識障害など)を指します。

昔の日本の家は、トイレ(便所)が外にあった。


この時代は「くみ取り式」で、水洗じゃなかった。
→ だから、においが強く、清潔とも言えなかった。

→ つまり、家の中ではなく、ちょっと外れた場所にあった。
→ 家の中から外に出る「通路」や「便所の構造」が関係してくる。

 

そして、人は夜中に寒い中をトイレに行くために、
→ 一旦外に出て、「寒い空気」に当たる。

そのとき、膀胱に力を入れて尿を出す(シャーっと)。
→ 寒さで体が冷えて、「風」が体を通る。
→ その瞬間、「ブロブロ(ガタガタ震える?)」になって、
→ 急に「プチン」と倒れてしまう(たぶん脳卒中のような症状)。

これが「中風(ちゅうぶう)」、つまり風が体に当たって倒れる=中風の語源みたいな説明

その後は、「昔の家の間取り」で、トイレが右で風呂が左、みたいな話で
→ その位置関係で、「あ、これ昔の家やな」と分かる、という話。

さらに先生は、「サザエさん家」「クレヨンしんちゃん家」の間取りの話で

その家のトイレがどこにあるかで「時代背景」や「文化」が分かるんですよ、という事でした

要するに
昔の家はトイレが外にあり、寒い中で用を足すと「中風(脳卒中)」になることがあった。だから今の家の水洗トイレは進化だよね、という話を、ちょっと面白く話している場面がありましたね。

レベル高すぎーーーー!!ムズすぎーーー!!

 

また脳は出血場所によって出る症状が違うんだとか
ここら辺は運動機能に障害が出たり、この辺りは言語障害だったり、視力だったり司る部分が違うようで

それを昔のお婆ちゃんは科学に基づいてないのに分かっていたそうです

例えば昔のおばあちゃんは、頭をバーンと打ったら『目見えてるか!?』というような事を言うらしく、ただのお婆ちゃんの知恵袋もあながち間違った返しでは無かったそう。

逆に間違えてる知恵袋もあったり
鼻血が出たら上向いて、首の後ろ叩くとか
なんのエビデンスもないらしいです

そう。これが私が感じる谷口昌宏流なんですよ。
ただの勉強会では無いんです。


私は勝手に“昌宏のライブハウス”と呼んでます。(すみません)


レベル高すぎて関係のない知識が縦横無尽に飛び回り、キャッチできる人、できない人、それぞれいて当然。でも、それでいいんです。

笑ってる人もいれば、ポカーンな人もいる。
同じ時間、同じ空間、それぞれの受け取り方があって、全部アリ。

とにかく引き出しはいっぱい、機関銃のような知識の銃弾は、どれか当たれば儲けもん。
それくらい引き出しの多い、まさに知のフルコース。

見て下さいこの表情。
1人で爆笑してる方もいます。

(銃弾をモロに喰らいまくったんでしょう・・・)

先生の打ち出す知識の銃弾は止まりません。

トータル文字数 40,000字!? もはや小説です。

ちなみにどれくらいかと分かりやすく言うと、約2時間の研修会のトークを文字起こしすると40,000字になりました。
中編の小説で30,000字〜と言われています。
短編小説ならこの時間で読み終わってますからね💧

ブログ記事の文字数は、テーマや読者のニーズによって異なりますが、500~2,000文字が一般的
この記事で3,000字程度です。
どれくらい凄いか分かりました?


その位に凝縮されている研修会という事です。

さすがに40,000字をまとめるのは私には荷が重すぎるので、是非是非気になる方は谷口昌宏先生の研修会に参加されてください。

きっと知のフルコースで知識が増えて帰れるはずです。

※10:00から11:30までの研修会だったんですが、先生も時間を勘違いしており終了時間も12:00過ぎてしまいました💧

30分以上の延長なんて大大大サービスな研修会なんですが
皆さんお忙しい合間に時間を割いてお集まり頂いた事もあり、途中で帰られる方も多々いました。
終了時間のミスは本当にすみませんでした🙇

そんなアクシデントもありましたが無事に研修会は終了しました。

今回も合同会社Maingの代表さんから一言頂いておきましょう。

まいんぐ代表 大田さん

春休み最後の日曜日、しかも気持ちのいいお花見日和。今日はお出かけされた方も多かったかもしれませんね。入学式も近い時期なので、ちょっと日程の組み方をミスったかなぁ…なんて反省しつつ、それでも来てくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

実は、谷口先生と初めてお会いしたのはちょうど1年前の5月の勉強会でした。いろんな勉強会に参加してきましたが、先生のお話は本当に印象的で、「これはまたみんなと一緒に聞きたい!」と思ったのが、今回の開催のきっかけでした。

訪問介護の仕事って、朝から晩まで利用者さんの暮らしを支える、すごく大事で忙しい仕事。だからこそ、仲間と一緒にゆっくり学べる時間って、なかなか取れないんですよね。

そんな中でも、谷口先生のお話なら「ただ聞いてるだけで楽しくて、気づいたら学びになってる!」という時間になるんじゃないかと思って、今回お願いしました。

今日のこの勉強会が、何かひとつでも「やってみようかな」と思えるきっかけになっていたら、とっても嬉しいです。

ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。そして、素敵な学びを届けてくださった谷口先生にも、心から感謝いたします。

また、こうして集まって学べる機会を作っていけたらと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします!

それでは最後にはなりますが
同業者様、利用者様、そうじゃない方もこの度はお集まり頂きありがとうございました。

こうして支援の輪が広がっていく事は非常に素敵な事だと思います。合同会社Maingはこれからもイベントや研修会などを積極的に行って、地域の垣根を超えて支援の輪を広げていきたいと思います。
是非今後もご参加よろしくお願い致します。

第一回研修会解剖学【内臓編】